ダウリアルタイムチャートを攻略するテクニカル分析
ストキャスティクス
stochastic とは辞書的には「確率論的」「確率変数の」という意味です。
テクニカルインディケータのストキャスティクスは、
米国のテクニカルアナリスト、
ジョージ・レーン George Lane(1939 – July 7, 2004)
によって1950年代に※広められた テクニカル指標で、
いわゆる「オシレーター(振り子)系」のインディケータです。
一般には、売られ過ぎ状態からの反転、
買われ過ぎ状態からの反転という、
いわゆる逆張りの目安として人気があります。
≪作成方法≫
ストキャスティクスは、過去m日間における高値、安値に対して、
当日終値がどのような位置にあるのかを数値化することによって、
価格の推移傾向を判断しようとするもので、
0%から100%の範囲で推移します。
%Kと%Dという2つの数値を計算します。
・%Kの算出式
%K={ (C-Lm)÷(Hm-Lm) }×100%
C:当日終値
Lm:過去m日間の最安値
Hm:過去m日間の最高値
・%Dの算出式
%D=(Hn ÷ Ln)×100%
Hn:(C-Lm)のn日間合計
Ln:(Hm-Lm)のn日間合計
m、n、pはパラメーターですが、結論を言うと、
唯一絶対の答えはありません。
よく使われているのは、
m = 9 n = 3 p = 3
m = 14 n = 3 p = 3
(↑解説でよく見る値)
或いは
m = 5 n = 3 p = 3
(MetaTrader、GFT DealBookストキャスファースト初期値)
或いは
m = 8 n = 3 p = 3
(GFT DealBookストキャススロー初期値)
或いは
m = 12 n = 3 p = 3
(外為どっとコムの初期値)
が多いようです。
≪スロー・ストキャスティクスの作成方法≫
SLOW%D(S%D、SD)という数値を算出します。
SLOW%D = %Dの p日間移動平均値
このSLOW%Dと、上記の%Dを表示した物が、
スローストキャスティクスです。
時々、ストキャスティクスのパラメータ期間を長くした物が
スローストキャスティクスであると勘違いしている方が
いらっしゃいますが、
ストキャスティクスとスローストキャスティクスは、
%Kを表示するか、SLOW%Dを表示するかの違いであり、全くの別物です。
スローストキャスティクスの方が、
ノーマルのストキャスティクスよりも動きが緩やかになっており、
売買サインが外れることが少なくなっています。
ちなみにこの点、日本でストキャスティクスを広めた立役者
医師トレーダーの田平雅哉氏は、スローストキャスティクスを
m = 42 n = 3 p = 3
で設定して実際のトレードで使っていたとされます。